もちもち食感!手作り贅沢おこわ(シルトック):簡単ぜんざい餡レシピ
10月のお祝いに!家庭で作る、ぜんざい餡たっぷりのおこわ(シルトック)の完璧ガイド
結婚してから28年間、旧暦10月の末日には母のレシピでこのおこわ(シルトック)を蒸し続けてきました。毎年、家族の健康と安全を祈って作っていますが、味も良く、作り方も簡単なレシピです。適度な大きさにカットして冷凍保存すれば、忙しい朝の食事代わりや、外出時の軽食にもぴったりです。
材料
- 小豆 1kg
- もち米 2.5kg
- 塩 2大さじ
- 砂糖 5大さじ
調理手順
Step 1
まず、小豆はきれいに数回洗い、たっぷりの水に浸してふやかしてください。もち米も、澄んだ水が出るまで丁寧に洗い、一緒にふやかしておきます。小豆は最低4時間以上、もち米は2時間以上ふやかすのが理想的です。
Step 2
ふやかした小豆は、一度沸騰したお湯でさっと茹でこぼしてください。これにより、小豆特有の渋みやアクを取り除くことができます。鍋に小豆が浸るくらいの、小豆の量の1.5倍の水を加え、圧力鍋に移して加熱します。圧力鍋のおもりが勢いよく回り始めたら弱火にし、おもりが止まったら火を止め、圧力が完全に抜けるまで十分に蒸らしてください。豆が煮崩れるほど柔らかく煮ることが大切です。
Step 3
柔らかく煮えた小豆に、熱いうちに砂糖と塩を加えて潰すか、すり潰します。豆の形を残したい場合は粗く潰し、滑らかな餡にしたい場合は細かくすり潰してください。小豆餡が緩すぎるように感じる場合は、ごく弱火にかけ、ヘラで混ぜながら炒めて水分を飛ばす工程を加えてください。お餅の層の間で流れ出ないよう、適切な固さに調整することが重要です。
Step 4
ふやかしたもち米は、ザルにあけてしっかりと水気を切ります。お米屋さん(または餅つき屋さん)に持ち込み、おこわ(シルトック)用にお餅米を挽いてもらいましょう。通常、お米屋さんで挽く際に適度な塩分を加えてくれるので、自分で味付けする必要はありません。お餅の柔らかさと、もちもちした食感を出すために、お餅米は粗挽きにするのがおすすめです。
Step 5
お米屋さんから挽きたてのお餅米粉は、塊にならないように軽くほぐし、風通しの良い場所で短時間だけ置いておきます。ただし、長時間置きすぎると固まってしまうので、すぐに使う直前までそのままにしておくのが良いでしょう。蒸す際に、粉っぽさがなく均一に蒸し上がるのに役立ちます。
Step 6
適度な味付けをした小豆餡を用意します。お餅を蒸す際に水分が出て味が薄まることがあるため、小豆餡の味付けは普段よりも少し濃いめにするのがおすすめです。蒸したてが一番美味しい、お餅の風味を完成させてくれます。
Step 7
蒸し器の底と側面にクッキングシートをしっかりと敷き込みます。お餅が蒸し器にくっつくのを防ぎ、蒸している間の過剰な水分の発生を抑えます。同時に、別の鍋で蒸し器に入る分量の水をたっぷり用意し、強火で沸騰させ始めます。湯気が十分に上がるまで待ちましょう。
Step 8
蒸し器の底に、用意した小豆餡をたっぷりと均一に敷き詰めます。小豆餡を厚めに敷くと、お餅の食感がより豊かになり、お餅米粉が小豆餡の水分を吸収してしっとりと蒸し上がる効果があります。小豆餡を均一に広げることが重要です。
Step 9
いよいよお餅米粉を重ねていきます。蒸し器の片側からお餅米粉を優しく乗せるようにして、全体が平らになるように広げてください。決して押し固めたり、叩いたりしないでください。お餅の食感を柔らかく、ふんわりと仕上げるためには、軽く乗せるような感覚で層を重ねることが大切です。このように、小豆餡とお餅米粉を交互に3層に重ねていきます。
Step 10
勢いよく湯気が上がっている蒸し器に、お餅の入った蒸し器をセットします。最初は蓋を開けたまま、蒸気がお餅の縁や上面に十分に上がるまで蒸してください。湯気が十分に上がったら蓋を閉め、隙間から蒸気が漏れないようにします。串や竹串を刺してみて、透明な汁が出るか、粉っぽさがついてこなければ蒸し上がりです。蒸し時間は、お餅の厚みによって50分から1時間半までかかることがあります。お餅が完全に蒸し上がったら火を止め、お餅自体の余熱で中心までしっかり火が通るように、20分以上蒸らしてください。蒸らしの工程が、お餅の柔らかさと、もちもちとした食感を決定づけます。