味噌で臭みなし!美味しい渡り蟹の酒蒸し
味噌のコクでカニの生臭さを完璧に消した蒸し料理
漢方医学では、ワタリガニは骨や筋肉を丈夫にし、体の熱を冷ます解熱作用や内臓機能を円滑にする働きがあるとされています。また、成長期の子ども、高齢者、回復期の患者にとって必須の良質なタンパク質や必須アミノ酸を豊富に含んでおり、健康食品としても優れています。特に、体内の生理機能を調整し、細胞代謝に不可欠な亜鉛を多く含み、血圧を正常に保つタウリン成分や、血糖値の上昇を抑制する効果も期待できるため、動脈硬化や糖尿病の予防にも役立つと言われています。今日は、ワタリガニ本来の新鮮で深い味わいを存分に楽しめる、味噌を使ったあっさりとして美味しい蒸し蟹のレシピを詳しくご紹介します。
主な材料- 生きた新鮮なワタリガニ 4匹
- 水 1.5リットル
- 風味豊かな味噌 大さじ2
- 清酒(料理酒)大さじ2
調理手順
Step 1
まず、新鮮で生きているワタリガニを4匹用意します。カニの鮮度が味を左右するので、丁寧に選びましょう。
Step 2
用意したカニは、歯ブラシを使って殻の隅々まで丁寧に洗い、流水で数回すすいで汚れや不純物を取り除いてください。
Step 3
きれいに洗ったカニは、ザルにあげてしっかりと水気を切ってください。水気が残っていると、蒸し料理の味が薄まってしまうことがあります。
Step 4
大きめの鍋に水1.5リットルを入れ、強火でぐらぐらと沸騰させます。お湯が沸騰したら、味噌大さじ2を加えてよく溶かしてください。冷たい水に味噌を溶かすとダマになりやすいので、必ず熱湯に溶くのがポイントです。味噌はカニの生臭さを効果的に消し、旨味を加える役割を果たします。
Step 5
味噌を溶かしたお湯に、清酒(料理酒)大さじ2を加えて、さらに生臭さを取り除きます。清酒の代わりに、焼酎やビールなどアルコール度数の高いお酒を使っても構いません。アルコール分は調理過程でほとんど蒸発するので、安心して使用してください。
Step 6
再びお湯が沸騰して湯気が出てきたら、蒸し器にカニを並べます。この時、カニの腹側が上を向くように置くと、内臓や旨味成分の流出を最小限に抑え、カニ本来の味を活かすことができます。
Step 7
湯気がしっかりと上がった状態で、カニを15分間蒸します。15分後、火を止めて蓋をしたまま5分間蒸らします。蒸らしの工程は、カニの身を中までしっとりと柔らかくし、風味を一層引き立てる重要なステップです。
Step 8
きれいに蒸しあがったカニは、新鮮なオレンジ色から食欲をそそる鮮やかな赤色に変わっているはずです。
Step 9
美味しい味噌風味の蒸し蟹の完成です!温かいうちにどうぞ召し上がれ。